家事代行サービスを受けているとき、
ちょっとしたトラブルに合うことがあります。
そんなときに合わせてしまわないように、
家事代行でありがちなトラブルとその対応方法について解説していきます。
家事代行サービスにありがちな5つのトラブル
家事代行サービスでありがちなトラブルは5つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 利用料金に関するトラブル
- スタッフとのトラブル
- 家事内容に関するトラブル
- 物損事故
- 盗難・紛失のトラブル
利用料金に関するトラブル
利用料金に関するトラブルとしては
『思っていたより利用料金が高くなってしまった』
というトラブルです。
理由はいくつか考えられますが主に2つです。
- 最低利用時間が長い
- オプションが必要だった
- 交通費
- 想定外の追加料金がかかってしまった
家事代行サービス2社(CaSyとタスカジ)について、
以下の表を確認してみてください。
【CaSy】 | タスカジ | |
1時間の料金 | 2,900円 | 1,750円 |
最低利用時間 | 1時間 | 3時間 |
交通費 | 700円 | 実費 |
最低料金 | 3,600円 | 5,250+交通費 |
1時間の料金だけ見るとCaSyの方が高額になります。
しかし、最低利用時間を考えると、
CaSy:3,600円、タスカジ:5,250円以上になってしまいます。
もちろん利用時間が異なるので、
タスカジの利用料金が高いのは当たり前です。
でも依頼内容が少ないのであれば、
1時間で済むCaSyの方が良いですよね。
タスカジの方では交通費が固定ではなく実費精算になります。
さすがに新幹線を使ってくるなんてことはありませんが、
CaSyの様に固定ではないので、ここでも利用料金が上がる可能性があります。
スタッフとのトラブル
家事代行で派遣されてくるスタッフも人間です。
人間関係のトラブルも気を付けておかないといけません。
スタッフとのトラブルは以下のようなことが想定されます。
- スタッフと気が合わない
- スタッフのスキルが不足している
- コミュニケーションがうまく取れない
- 担当がいきなり変わった
- 複数人で作業する場合、私語が多い
家事内容に関するトラブル
「依頼した通りの家事をしてくれていない。」
こんなトラブルもあります。
依頼が満たされない原因は利用者・スタッフ双方が考えられます。
- 利用者からの指示が曖昧
- スタッフのスキル不足
- 短時間利用で時間が足りなかった
前述のスタッフとのトラブルとも関わる話ですね。
やはり、家事代行は人と接するサービスになるので、
利用者・スタッフの双方でコミュニケーションをとる必要があります。
物損事故
家事代行に限らず、あなた自身が家事をしているときでも起こりえますね。
- お皿、花瓶などを割ってしまう
- 道具が壊れた
- 床や壁紙が汚れた
- etc
家事のプロが家事を代行してくれるとはいえ、
意図せず物損事故がおきることもあります。
ただ、家事代行会社では基本的に『損害賠償保険』に加入しています。
なので物損事故による金銭面の心配はあまりありません。
どちらかというと、『子供が交錯したお皿』のような、
思い入れのある物が壊れてしまった場合のメンタルが心配です。
この手の大事なものは
「ここには触れないでください」
というように、物損事故が起きるリスクが少なくなるように避けておくのが大事です。
盗難・紛失のトラブル
「盗難なんてする訳ない」
そうお考えかもしれませんが、
家事代行会社に所属する身元がはっきりした方とはいえ、
「つい」「魔が差して」ということもあります。
また、盗難以外にも『紛失』トラブルもあります。
- 預けた鍵を失くされた
- 部屋の整理整頓後、物が見当たらない
盗難・紛失トラブルはとても厄介です。
盗難だと証拠不十分のケースが多いですし、
紛失は故意ではないので責めにくいです。
やはり貴重品に関しては、しっかり保管しておきましょう。
家事代行サービスのトラブルを防ぐ9の方法
トラブルは発生してしまうものですが、
極力トラブルが発生しないように事前にできることがあります。
せっかく便利な家事代行サービスを利用するのですから、
ぜひこれらを参考にトラブルなく家事代行を利用してください。
- 事前に契約内容を理解しておく
- 依頼内容を明確に伝える
- 念のため証拠写真を残す
- 立ち合い(在宅)しておく
- 貴重品は出しておかない
- 防犯カメラを設置する
- お試しプラン・スポット利用から始める
- 損害賠償保険の加入を確認
- スタッフの教育体制を確認
事前に契約内容を理解しておく
家事代行の利用者・スタッフともに誤解がないよう、
事前に契約内容を確認しておきましょう。
「実はこれはオプションで追加料金が必要だった」
という事態は避けたいですね。
依頼内容を明確に伝える
「掃除をお願いします。」
だけ伝えてしまうと、受けて(スタッフ)によって捉え方が変わります。
- 掃除機をかけてってことか
- 出している荷物を片付けよう
- 拭き掃除をするぞ
こんな風に掃除といっても、
人によってイメージが異なります。
意図しない片付けをされてしまうと、
配置が換わったせいで物の場所を見失うかもしれません。
依頼をする際は、出来るだけ詳細に伝えてください。
念のため証拠写真を残す
疑ってかかるようで抵抗があるかもしれませんが、
写真が最も簡単で確かな証拠として使えます。
お皿が割れているなどの分かりやすい物損であればいいですが、
壁に傷がはいったなど
「家事代行の前後いつ起きたか分からない」
ようなケースでは非常に役に立ちます。
また、こちらの被害を伝えるためだけでなく、
利用者が仕上がりを実感することにも使えます。
「こんなに綺麗にしてくれてるのか!」
と実感できると家事代行を依頼した甲斐があって嬉しいですね。
立ち合い(在宅)しておく
トラブルは見ていないところほど起きやすいです。
多少拘束されてはしまいますが、
在宅して立ち会うとトラブル発生の確立が下がります。
立ち合いといってもスタッフの行動を見張っている必要はありません。
家の中にあなたがいるというだけで、
スタッフの気の張り方が変わってきます。
貴重品は出しておかない
物損事故、盗難・紛失の対策です。
貴重品が家事代行スタッフの手の届かないところにあれば、
トラブルが起きる可能性を限りなく下げることができます。
可能であればちょっとした金庫を用意しておくと、
貴重品の片づけはぐっと楽になります。
防犯カメラを設置する
防犯カメラはこそっと付けておくというよりも、
堂々している方が効果的です。
「防犯カメラを設置しています。」
という通知を家事代行のスタッフにしましょう。
カメラがあるという事をスタッフに意識してもらいます。
そうすることで「魔が差す」状況が起きないようにします。
また、隠れてカメラで撮っていると、
盗撮などというあらぬ疑いをかけられるかもしれません。
そうならないためにもカメラの設置に関しては、
スタッフに伝えるようにしておきましょう。
お試しプラン・スポット利用から始める
トラブルが起きるのは家事代行会社の選定ミスの可能性もあります。
いきなり定期契約をすると、不満があったとしても、
契約期間中は利用することになります。
お試しプランやスポット(単発)利用から始めることで、
あらかじめ家事代行会社に問題がないことを確認できます。
損害賠償保険の加入を確認
物損事故を起こされたのに弁償してもらえない。
そういうケースでは家事代行会社が損害賠償保険に加入していないか、
損害賠償保険には加入しているが、適用外の内容だったかのいずれかです。
そもそも家事では物損事故が起きる可能性があります。
にもかかわらず損害賠償保険に入っていないという事は、
それだけで家事代行会社が少し怪しいと感じてしまいます。
トラブルが起きる可能性のある家事代行会社を排除する基準の一つとして、
損害賠償保険への加入有無を確認しておきましょう。
スタッフの教育体制を確認
家事代行サービスでのトラブルは、
スタッフのスキルによって発生率が変わってきます。
家事代行会社で
- どのようなスタッフが働いているのか
- スタッフの教育体制はどうなっているのか
これらを確認することでスキルの無いスタッフが派遣される可能性を下げましょう。
家事代行サービスで実際にトラブルに合った時の対処法
トラブルが起きないように準備をしっかりしたとしても、
起きるときは起きるのがトラブルです。
ここではトラブルに合ってしまった時、
どう行動すればいいのかについて解説します。
家事代行業者に連絡
一番初めにすることで、かつ一番効果が期待できるものになります。
スタッフと直接話すより、
所属する家事代行会社に話をした方が対応が早いです。
また、現場のスタッフでは判断できない内容でも、
家事代行会社が会社として対応をとってくれます。
伝える内容としては
- 家事代行を担当したスタッフ
- トラブルの発生日時
- トラブルの内容
- (あれば)写真・動画などの証拠の有無
どのスタッフがいつ、どんなトラブルを起こしたのかを明確に伝えましょう。
証拠の提示ができればベストです。
消費生活センターに連絡
あまり積極的に対応をしてくれるわけではありませんが、
消費生活センター(電話:188)に連絡してみるのも手の一つです。
家事代行会社に相談しても思うように対応してくれない場合は、
消費生活センターに相談し、今後の対応について検討しましょう。
運が良ければ消費生活センターが仲裁に入ってくれるかもしれません。
クーリングオフ制度を活用
家事代行サービスはクーリングオフの対象となる場合があります。
家事代行会社にトラブル対応を依頼しても、
対応してくれないときの最終手段です。
ただし、以下の注意が必要です。
- 契約内容にクーリングオフの記載があるかどうか
- クーリングオフが可能な期間はいつまでか(通常8日以内)
- 契約は自宅で直接行ったか
ネットで申し込んで契約した場合だと、
そもそもクーリングオフできない可能性があります。
クーリングオフは訪問販売に対して適用されるからです。
また、クーリングオフが適用される契約だったとしても、
契約から8日以内という期間が決まっています。
最終手段ではあるのですが、クーリングオフをする場合は、
期日内のできるだけ早いタイミングで行動を起こさなければなりません。
まとめ|家事代行でトラブルに合っても慌てない
今回は『家事代行でありがちなトラブル』について解説しました。
家事代行サービスは便利なサービスではありますが、
人と人が関わることです。
トラブルが起きる可能性はどうしても残ります。
とはいえ、トラブルを想定して備えておけば、
そうそう大きなトラブルには合わないです。
また、ここで解説したように事前に対策できることもあります。
できるだけトラブルが発生するリスクを抑えて、
家事代行を利用して自分時間をしっかり楽しんでいきましょう!
トラブルを避けるためには家事代行サービス選定が大切です。
『家事代行サービス徹底比較!料金と特徴まとめ』の記事で、
家事代行会社について解説していますので読んでみてください。
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